2012年1月28日土曜日

2011年の記憶 原発事故

原発事故調査委員会による中間報告 2011.12.27 [ http://icanps.go.jp/ ] が公表された.その中の
不適切であった事前の津波・シビアアクシデント対策 の項で 
『東京電力は、津波評価技術で算定された波高を超える津波の発生確率は十分低いものと考え、そのための対策の必要性を認めていなかった。』
と報告しているが,“津波評価技術で算定された波高を超える津波の発生確率は十分低い”という評価の(設置時の)合理性を経済的的観点/工学的可能性も含めて見直す必要があるのでは.また
『民営事業者である電力事業者が、必要と認めない対策を講じることに前向きでないのは、ある意味、事業者の論理としては当然かもしれない。』
と報告しているが,民営事業者である電力事業者の“必要と認めない対策”という判断に瑕疵はないのかどうか調べてほしい.

『シビアアクシデント対策が、機械故障や人的過誤等の内的事象を原因とする事故に重点を置き、設計基準事象を超える津波等の外的事象を原因とする事故に重点を置いてこなかったという事情が一因していると考えられる。』
これなら,原子力発電所の設計思想に基本的欠陥があったということにならないか?

『想定を超える津波に対する対策を盛り込むことができなかったことは、自主保安の限界を示すものであろう。』
これは何を主張しているのか?

なぜ津波・シビアアクシデント対策は十分なものではなかったのか に関連して
『より安全性を高めるための改良を加えようとすると、これまでやってきた過去を否定することと受け取られてしまうというパラドックスが生じるのである。』
と述べて社会文化/経済的考察を深めず対応を社会に投げ返してしまっているのは頷けない.


 ところで,原発事故による放射能汚染の評価については様々な評論がある:
核実験による環境に放出された放射性物質による雨中の射能量を公開していたら,今みたいな過剰反応はなかったと思う”という感想 [ http://gedano.blog92.fc2.com/blog-entry-1507.html ] はなるほどとも思う.

福島は広島にもチェルノブイリにもならなかった~東日本現地調査から見えた真実と福島復興の道筋」 高田純 [ http://www.apa.co.jp/book_ronbun/vol4/index.html ] これは希望を沸き立てる論文だね.

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